<感想文>人生活学篇 致知出版社 渋沢栄一著 論語と算盤(下)を読んで

講師コラム

論語と算盤(下)を読んで

人生活学篇 致知出版社 渋沢栄一著 現代語訳:奥野宣之

数字=ページ数 Qがはじめ A・に書籍要約 <私の解釈>

p18
<問>人間の価値は何で決まるか?
<文中の答>・死んだ後に評価が決まる
<私の解釈>その人が、トータルで世間に与えた影響=その人の価値だった

p19
<問>人が動物と違い、人間たらしめるものは何か?
<文中の答>・人格を磨き、知恵を身につける。世の中に貢献する。
<私の解釈>
人格を磨き、知恵をつけることが、
人特有の機能。していなかったら動物と違わない。

p21
<問>孔子は劣等生か?
<文中の答>・人の立ち振る舞いを観察し、どんな考えから及んでいるか分析。
そして、行為が社会道徳を守る人たちにどう影響を与えたかを見ないと評価はできない。
<私の解釈>
人の評価は容易にできない。
するとしたら、なぜ?したか、どう?影響を与えたかを見る。

p23
<問>人間の評価は影響の大きさか?
<文中の答>・その人の精神が、どれだけ世の中に尽くしたか?どんな影響を与えたかを考える。
<私の解釈>
影響=パワー 
世の中に尽くしたか=より良い効果をもたらしたか 
パワーだけでなく、より良い効果(ベクトル)が必要。

p24
<問>元気とは何か?
<文中の答>・正しいやり方で体を養い、天地いっぱいに広がる様
<私の解釈>
体を養うという表現が、いい得て妙。
天地いっぱいにひろがるは、のびのびとストレスの無い様と、開放感を表している。

p27
<問>心にアクセルとブレーキを持つとは何か?
<文中の答>・本当に賢い人は、チャンスを察知するが飛びつかない。
・本当に志が高い人は、ものすごく努力するが、一定のルールを守る。
<私の解釈>
チャンスを察するが、飛びつかないの意は?
自分が先駆けて得るものではないという事か。
<私の解釈>
努力するは、同意。
一定のルールとは何か?社会規範?もしくは、自分の中での規範?おそらくその両方かなと思う。

p28
<問>二宮尊徳の残した「興国安民法」とそれを守った西郷隆盛のリーダー像とは?
<文中の答>・西郷隆盛は、中身のわからない「興国安民法」を残すように渋沢栄一に頼み込んできた。
・渋沢栄一から、「興国安民法」の中身を知って、それはいい。残さない理由がわからない。という。
・西郷は国家レベルの「興国安民法」に携われる人物でその対応が求められていた。
急務なのだか、それには目をくれず一藩のために尽力する姿が理解できなかった。と。
・知らないことは知らない、毛の先ほどに見栄がなかった。
本当にすごい人でした。(渋沢)
<私の解釈>
西郷の行動原理は、信じる・身をゆだねる・尽力するということに尽きる、
欠落していることを皆が守りたくなるような魅力に満ちた人物と感じる。
人よりできるからリーダーになるのでなく、
あいつに任せたいからリーダーに持ち上げられる人物像なのだろうと察します。

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