<感想文>致知2024.09月号 IPS細胞を活用したがん治療で夢の医療を実現する を読んで
IPS細胞を活用したがん治療で夢の医療を実現するを読んで
京大教授 金子新/ジャパネットたかた創業者 髙田明 対談
(致知2024年9月号)
お二人の対談を読んでいて、髙田社長の懐の深さと、金子先生のひたむきな姿が印象的でした。
私の知っている髙田社長は、甲高く、キレと、テンポのいい声。
最近、後継者の方に、うまくバトンタッチをされたという程度の印象で、深く知る機会はありませんでした。
今回、私は読み進めるうちに、TVショッピングで見ていた髙田社長とずいぶんと印象がちがうなあと違和感を感じました。
違和感は徐々に、確信に変わり
「ああ、なんて懐が深く、謙虚な人なんだ。それでいて、しっかりした信念がある方だ」と思うようになりました。
そう感じたのは、こんなやりとりからです。
最初の14ページは、この対談を進めるために世間話から入り、ジョークを交え、自身の本質的な話をしています。
短いですが、要点を伝える言葉でした。
「誰が聞いてもわかる言葉に置き換えらなければ伝わらない」
「どこが新しいのか立てないと買ってもらえない」
「HEPAフィルターの空気のキレイさを、赤ちゃんの映像を出して語ってみる」など、
基本的な考え方をわかりやすく伝えています。
その後は、文字量でみてもビックリと思いますが、8割がた相手に話してもらっています。
ただ、要所要所で重要な問いを投げかけ、重ねてつみ重ねての伝えたいことの本質を手助けしようとする対談が4ページほど続きます。
これだけ相手の方に、しゃべりやすくする姿勢は、従来私が持っていた浅はかなイメージでは申し訳ないぐらい、誠実でやさしく相手思いの方なんだなと思いました。
私が好きな受け答えをご紹介します。
P18~19 直感から、ブレイクスルーがおこる、今を大切にする考え。
P19 金子教授の両親が「優しい」という事からの「優しさ」についての原体験と、考察、そして素晴らしいことであるという自信。
P20 やった「つもり」にならない、本当にやるための考え方。
髙田社長は、よく聴き、よく観る人で、実直で今を大切にする。
そして何より伝えることの本質を、日々追及され、相手にとってをよく考える方だなと改めて発見させてももらいました。