<感想文>致知2024.11月号 重要なものは、道具ではなくコンセプトである。 を読んで 

講師コラム

重要なものは、道具ではなくコンセプトである。 を読んで

連載 仕事と人生に生かすドラッカーの教え
ドラッカー学会共同代表理事 佐藤 等
(致知2024年11月号)

私は、この文章を読んで

「OOとは何か?という事の(本質)を、
コンセプトという(概念)に定着させ、
そして(実践)する事が何より大切である」

という認識を新たにしました。

冒頭では、発展のポイントは人間力。
お金は力にはなるが、お金で人間力は養えない。
その人間力とは、憧れる人物を持ち、
愛読書をもって、修める事と説いています。

その上で、OOとは何か?と定める概念が
極めて大事であることに触れています。

私の解釈では、
例えばアップルパイのお店を開くとして
「アップルとは何か?」「パイとは何か?」という、
問いと答えを持たなければいけないという事だと思います。

「アップルとは、赤さである」という概念であれば、
色を中心に商品が開発され、
「アップルとは酸味と甘み」という概念であれば、
酸味と甘みを中心に商品ができるという事でしょう。

この、OOとは何か?という概念を獲得すると、
世の中の見え方と世界観が変わり、
事業を行う上で「皆で共有できる軸」となります。
その軸の先にある目的をみんなで共有し、
目指すというのが組織活動の本質という事が分かりました。

OOとは何か?という概念が、問いの本質を得ていると、
行動の正しい方向性が示され道しるべになります。
概念が行動を規定し、そして実践こそが現実的な道のりになります。
この道のりは、一歩ずつ歩くという(行動)でのみ、
進んでいく事ができる。
この事を忘れないように概念と実践を続けていきたいと思います。

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