<感想文>致知2025.01月号 創業期の話、心のありようを読んで

講師コラム

創業期の話、心のありようを読んで

リード文(7P)
対談文 ドトール鳥羽氏とファンケル池森氏対談(8P~18P)
(致知2025年1月号)

※「・」部分は本文中の気になった内容です。
※「→」以降は私の考えです。

リード文「万事修養」から心に残った点

•稲盛和夫氏の「心のありよう」の話
学校の試験に落ちたことや、入った会社の状況や待遇が悪かったこと。
それにもめげず、目の前のことに一生懸命取り組むと決心し、実行したこと。
→この「受け入れ、乗り越える姿勢」こそが大事だと思った。

•挫折は人生の栄養であり、辛酸をなめることが魂を磨く
→「魂」という言葉に念や意思が感じられ、とても適切だと思った。
苦しくてもやり抜くという決意が伝わってきた。

•困難なことを、試練ととるか?災難ととるか?
→出来事そのものではなく、受け取り方次第で変わると感じた。
出来事に意味はなく、それをどう受け止めるかによって成長できると思った。
総じて嫌なことや辛いことを受け入れ、立ち上がり、道が開けるという「万事修養」の概念を改めて理解した。

ドトール鳥羽氏、ファンケル池森氏との対談

原動力と仲間
•子どものような夢を見る力がリーダーには必要。
•夢を語り、共感する力が組織の原動力になる。
→成長し、生命力と活力にあふれる人と組織の姿が正しい姿だと認識した。

困難の原因は自分にある
•バブル崩壊後、経営に困っていた会社にお金を貸してあげたが、結局その会社はみんな潰れてしまった。
•「小善は大悪に似たり。大善、非情に似たり。」
•お金を貸して手助けすることが、かえって相手を潰してしまう。
→潰れた会社が経営難に陥った原因は別にあり、金銭を貸しても解決にはならず、むしろ悪化させてしまう。
目の前のことをちゃんと行い、まっとうなことをしていたか?
また、経営難という試練に向き合っていたか?その姿勢が問われていると感じた。

ファンケル創業と後継の失敗
•創業期にはお金がなかったが、知恵を尽くして乗り越えた。
•ファンケルが傾いた原因は、生命線である広告を縮小したことだった。
•「あの人が復帰したから大丈夫」との声をもらった。
→経営者としての判断力と、作り上げたものを維持する力の違いを感じた。
生み出し、生命力を与えるのが経営者の役割だと思った。

ファンケルの創業原風景
•社長が失敗した社員を平手打ちした瞬間、「辞めた」と思った。信頼が切れる瞬間だった。
恩はあったが、ついていくことはできないと感じた。
•事業の始まりは、お金もなく、人間関係もなく、品質が特別良いわけでもなかった。
•「明日潰れたらどうしよう」と萎縮していたが、「明日のことは考えず、目の前のことを精一杯やろう」と決意した。
→実体験から得られる、リーダーとしての魂を磨く信念を感じた。

ドトールの創業原風景
•前の会社の倒産がスタートだった。
•前の会社が倒産した際、社長・副社長退任後の責任者としてお詫び行脚をした。
•倒産後、腹を据えて誠心誠意お詫びした。その前向きな姿勢を評価してくれる人も多かった。
•個人債務を返済するため、知恵を絞りチャレンジし、結果的に二年半で完済した。
→どんな状況であっても、誠心誠意を持つこと。言い訳をしないこと。
受け止めること。そして前向きに考えることの大切さを感じた。

総括

リード文の「万事修養」というテーマが、具体的にお二人の創業経営者の創業期から垣間見えた。
稲盛氏の言う「心のありよう」、辛酸をなめることで魂を磨くこと、困難を試練ととるか災難ととるかという姿勢。
総じて、嫌なことや辛いことを受け入れ、立ち上がり、道を切り開いていく「万事修養」の具体例として、私の魂に深く響いた。

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