<感想文>致知2025.02月号 20代をどう生きるか?を読んで
20代をどう生きるか?を読んで
サイゼリヤ会長 正垣康彦
「艱難辛苦の時こそ成長のチャンス 乗り越えられない困難は来ない」(P106~108)
(致知2025年2月号)
サイゼリア会長の正垣さんの20代の生き方の話。
この物語を読んだときに感じた、私の心のうちは、胸が熱くなるなるのと、
自分の20代を振り返り現実はよくはなかったけど挑戦してよかったなあという気持ち、
それと正垣さんのお母さんの強さに尊敬の念を抱いた。
「逆境は、自分の受け方次第」「ピンチは最大の機会」という言葉はあるのだが、
それを乗り越えられる人と、そうではない人とは実際のところ大きく分かれてくるのではないかと思う。
これは否定的な意味ではない。
実際に目の前に、心が本当に折れるような出来事、
それとは違ったじりじりとした手ごたえの無さ、漫然と漂う良くない雰囲気、
良くないという事だけはわかるのだがどこからどう手を付けていいのかはわからない。
私は自分の20代での創業期を顧みると、そのような感覚を今でも鮮明に思い出せる。
逆境を乗り越え、傷だらけで何かをつかんで道を切り開く人は、
心が強いことは確かなのだがその強さはどこから来ているのかを正垣さんの文から気になったものを抜き出した。
お母さんの姿勢、信じてくれる人
・おふくろは近所に手料理を配っていた。私も幼い頃から手伝い、
人に喜ばれることが嬉しい世話好きの性格が形成された。
・おふくろは火事にあったあのお店こそ最高の場所。
邪魔だと言っていたアサリ屋も八百屋もお前のためにある。
もう一度同じ場所で頑張りなさい。
・おふくろは愛人の子どもも大切に育てていた。
「私が至らないせいだ」と本気で話す、おふくろの言葉に重みがあった。
・悪事を働いた問題児の私を見捨てることなく、矢面に立ち守ってくれた先生の想い。
とそれに応えたく、猛勉強に励んだ。
・「息子をよろしくお願いします」深々と頭を下げる、社員のお母さんを目にして、
経営者は社員を幸せにしなければいけないと思った
信じるもの
・「人のために 」という信念を貫き、あらゆる困難に立ち向かってきた
・雇っても大変だからすぐ辞めるバイトに興味が湧いた。バイトが楽しい。
みんなに喜んでもらえるのが何事にも耐えがたい幸せ。
・本場のイタリア料理に大きな衝撃を受け、日本にも広めたいというロマンが沸々と沸きあがった事。
・見返りを求めず、困っている人に喜んでもらえる事こそがビジネスではないか。
そう思い到り、安くておいしい料理を出そうと決めた。
・「人のため」と思うとき、心の底から力が湧いてくる。
人の役に立ち、他者と喜びを分かち合う事がとっても幸せだと思う。
あらためて見ると、1つこれという形ではなく、人生の師や、信念を形成する原点、信じてくれる人の存在、
自分の大切にする価値観、色々なものが浮かび上がってきたように思う。
スケール感こそは違うが、この価値観を私も共有し、また実践していきたい。