<感想文>致知2026.05月号 「科学技術立国日本の礎は、人づくりにあり」を読んで
「科学技術立国日本の礎は、人づくりにあり」を読んで
日本電子相談役 栗原氏 × 東京科学大学名誉教授 大住氏
(致知2026年05月号)
率直に、お二人の対談から、時代の流れと今の風潮に対する警鐘を受け取りました。
私が理解したものは「短期的な結果を上げるために、行為をするものではない」ということ。
ここでいう行為とは、研究や経営を指し、日々営むプロセスと受け取ってください。
では、反対に何をするべきか?
これも私の意訳になりますが、文中より拾い集めました。
・研究室は新しいことに挑戦しようという雰囲気に満ち溢れていた。
・流行の遺伝子よりも、地道に顕微鏡をのぞいて現象を生化学的に解析する方が性に合いました。
液胞の中で起きていることを観察できないかと……何としても突き止めたいという執念が、ヒラメキにつながった。
・流行に左右されることなく、自分の信じる道を愚直に追求し続けた結果です。
・小さな芽に注目して、それを自分で大きくしていくことに喜びや醍醐味を感じる。
・改善提案と、新しい事業創出は全然別の考え。
・ノーベル賞受賞の小柴先生への質問。研究は何の役に立ちますか?「何の役にも立ちません」と答えた。
・今までわからなかったことがわかった時、素直に嬉しい、楽しいと感じる。それは人間の原点だと思います。
・電子ビーム描画装置は当時不採算だったが、創業の遺伝子ともいえる事業。
今は儲かっていなくとも、撤退せずに研究開発を続けた。
何があっても創業の精神・理念は手放してはいけない。
・常日頃、向き合う姿勢として生身の人間同士が交流する場が大事である。
・人の上に立ってもらう人間を選ぶには、私より公を考え、そのように動く人。
・自然体という言葉を大事にしている。新しく入れ替わる解きたい事や疑問に対して、素直に全力で向かい続ける姿勢のことです。
文中、お二人のやりとりがとても小気味よく、大切なことを自然と共有されているリーダーである印象を受けました。
短期の結果を求める行為は、合理的で正解に見えるが、そもそも人のエネルギーが注げないということ。情熱が出ないということ。
逆に、苦しくても手放さない、人間として大事な事、熱意や興味を注げる行為にこそ、正しいことがあるのではないかと思います。
お二人の対談を読み、掛け合いの良さと、大事なことは別の分野であっても一流になると繋がって収束していくという事を強く感じました。
自分もこの考えを大事にします。
