<感想文>致知2026.02月号 松下幸之助と稲森和夫 を読んで

講師コラム

松下幸之助と稲森和夫 を読んで 

上甲晃×太田嘉仁 対談
(致知2026年02月号)

松下幸之助と稲森和夫。
この二人の経営者は、創業から大きな功績を残した以上に共通していると対談の中での語られています。
私も気になった共通点を抜粋します。

1.宇宙観、人間観の部分でとても似通っている。
 ・稲森氏:生長の家「生命のじっそう」
  中学受験失敗、死病と言われた結核を患う。
  結核の親戚を避けた自分だけが結核になってしまった。
  悪く思う心が悪い結果を招いたと。
 ・松下氏:精神的なスランプの時に、天理教の本部へ。
  信者が給料もないのになぜ生き生きとしているのか?
  人が動くには、崇高な使命が必要である。
  物心一如の繁栄を実現する楽土を築き上げると宣言。
  皆が夢中で働き始める。
後の稲盛氏の話の中でも、全従業員の物心両面の幸福を追求する。
これを経営理念に掲げる。

2.人を信じる、部下を信じる
 ・信じないと後がない。どうにもできない。信じる事こそが唯一の方法だった。
 ・稲森氏「騙されても信じるしかないんだ」

お二人の話には信じる理由などいらない。
もしくは信じないと始まらないというような状況があり、それが信念なのだと感じます。
疑ったところで、何にもならない。いいことがない。
また、稲森氏の言葉では、悪く思えば悪い結果になるのだと。
今の世の風潮としては、信じるための理由、裏付けが求められそうですが、
「理由があるから、何か変わるのか?」とお二人は考えそうだとそう思います。
それ以外にないと、退路を断つ強さ、あえて考えない(捨てる)の強さを感じます。

お二人の話で、共通していることを私なりに考えると、1つは人生の苦境を乗り越えてたどり着いた使命感について。
それは、苦しさの中でも折れなかった、投げ出さなかった腹の据えかたからくるものだとそう感じます。
波乱万丈で色々な事を乗り越えたからこそ磨かれたどり着いた、
「自分の使命・会社の使命」が、従業員の方へ伝わっていきまとめあげていくのだとそう感じます。
そのことも含め、とてもスケールの大きい経営者の器だと感じます。

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