<感想文>致知2023年11月号 企業繁栄への道

講師コラム

企業繁栄への道 徳満義弘氏×青谷洋治氏 対談を読んで

(致知2023年11月号)

鶏の食品・飲食業はお二人に共通し、創業経営者の青谷氏と事業継承者徳満氏の対談で、
興すものと継ぐものであるが共通点が多くあるように感じた。
ポイントと感じる点を、お二人の対談から抜き出し、私なりの解釈を入れたので紹介します。

1.・若者にはピンとこない時代背景が変わると通じない具体的なことと、仕事をする上で普遍的に通じる原理がある。
後者は、仕事への情熱や、人に対する思いやり、あきらめない強い意志、逆境に耐える心など。
後者は方向性を示し、それを軸に、教育をしていく事が大切だと感じた。
最後に自分への問い。具体的な指示は、仕事をする上では必要ではあるが、人が考え育つための環境を用意できるか。
またそのうえで、大切なことを伝えて、実感してもらえるかまで育成の範囲だと思った。

2.・大手の土俵で勝負しない。大手が魅力としない、得意としない市場を造り上げていく。
大手が野の足を踏む、めんどくさいこと、リスクがありそうな事こそ中小は取り組む価値がある。
これは具体的には、鶏肉の冷凍が慣習となっている中、食中毒のリスクは理解しつつも、
新鮮で美味しいチルド(冷蔵)肉の流通にチャレンジしたこと。
徳満氏は「リスクはチャンスでありメリットである」とも語っている。
なぜなら、大手はリスクを恐れて手を出さないから。中途半端な覚悟ではできないから。
そこに対して、本気で取り組み商品化できれば、他にはない価値となること。
最後に自分への問い。私のやっている仕事は大手が代わりにできる仕事か、小さな市場でも良いので突き詰めた仕事なのか。
その価値が伝わる人に、マーケティングしなければならない。

3.働く人を幸せにすれば辞めない。従業員の話を聴く。膝を交える。
聴いた声で、耳に痛い事でも自分が変わらなければいけないと痛感するが大事。
ほおっておくと、あちこちに問題となって噴出する。
会社の問題を自分と向き合う姿勢で受け止めて、他人の喜び自分の喜びを感じられるようにする。
そして理念は、動き出すまでには30年かかる。
最後に自分への問い。従業員という鏡を通して、自分と向き合えるか?という事を痛切に感じる。
人を変えるではなく、自分と向きあう事が大事だと思いました。

4.社員、取引先、お客様の順で大切にする順番。
仕入れと販売の関係でいえば、仕入れ6,販売4の重要度の比重のおき方。
普通は、販売に力を入れるなか商売の根本がよくわかっているように感じた。利は元にあり。
仕入、そして一番重要な社員を大事にしていないと、お客様にも提供できない。

自分への問い。社員を大事にすることの意味。甘やかしと違う点。
ここでいう、社員を大切にするとは、相手を尊重し、謙虚な姿勢でお互い補い合う。
助け合う姿勢と書かれていて納得しました。

関連記事一覧