<感想文>「売れる接客 一年で地方店を全国NO.1店舗に育てたプロ販売員が教える」 仙波千春 PLESURE TO ALL かけがえのないものをすべての人に
PLESURE TO ALL かけがえのないものをすべての人に
「売れる接客 一年で地方店を全国NO.1店舗に育てたプロ販売員が教える」 仙波千春 著を読んで
知人の書籍を拝見するのは稀だったので、普段の印象バイアスに捕らわれないように、しっかりと、そして繰り返し前書きを読ませていただきました。気づいたことはメモ。前書きで、メモはA4に1枚にたまり、それを眺めると伝えたい幹の部分がしっかりと見えました。
そのうえで著書の①~⑥章は幹を表現するユニットとなっており、とても具体的な内容です。著者のメッセージとして伝えたいものと、それをどうやって?の具体的ハウツーのバランスがとても配分よく「センスと言われる再現がむずかしいノウハウ」を理論化・言語化し、再現性をもたせたものであると言わざるをえません。
自分が全体を通して感じたのは、販売の現場で「売れるとは?」「接客とは?」を著者が20年近く探求し、実践し、教育し、再現された、ノウハウの結晶だと思いました。
最も伝えたいメッセージは「売れる営業」というように私は感じます。その根底にはすべてにおいて関わる人たちの<ココロ>をとても大切にしているからではないかと推測します。お客様のココロ、スタッフのココロ、私のココロ。それぞれの心が「お買い上げいただく中で満足いただきココロが満たされる」そんな仕組みを作り上げるプロデューサーのような人だなと思いました。
今の話、たとえ話で浮かんだのが演劇です。
売場という舞台の中で、「観客であるお客様」と「出演する仲間(スタッフ)」「主役(自分)」というそれぞれの営みをうまく続けられる環境を設計する。観客が満足できなければ廃れてしまう、仲間が充実しなければ舞台が振るわない、自分が楽しめなければ続かないという課題をうまく両立し、具体的な手掛かりを本書では残しています。
「初めに」の話に戻りますが、引用させていただくと「本人が納得できれば人は動く。チームで動くと成果につながる。成果が出るとチームが安定する。これは売場の空気感が変わり、ポジティブな感情で仕事ができる」と言っています。これは、人のココロの本質をついている言葉だと感じます。
PLESURE TO ALL かけがえのないものをすべての人に
この言葉で伝えたいことは、自己肯定感に包まれる職場で、自分を大事にする、仲間を大事にする、お客様を大事にすることつながる、ココロの動き方・保ち方の極意であり、そして職場の仲間で目指すべきところを言語化した素晴らしい合言葉だと思います。