<感想文>致知2023年8月号 高江智和理(北海道光生舎)さん森田隼人(しゃぼん玉石鹸)対談

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高江智和理(北海道光生舎)さん森田隼人(しゃぼん玉石鹸)対談を読んで

(致知2023年8月号)

先代の創業者からバトンを受け継ぐ方々の2代目社長の対談。
感じた事は、両後継者共に偉大な父に尊敬の念を持ちつつ、自分の特性に合わせてできる事を精一杯チャレンジしていると感じた。先代の姿に共通しているのは、強烈に物事を形にしていく推進する意志力、逆境にめげずにひたすら前を向く精神力、叱りながらも後継者に託す信じる力という部分を感じ取った。

具体的には、シャボン玉石鹸の会社社長は、合成洗剤で売れ行き絶好調の中、自身の肌荒れに効く無添加せっけんの力を信じてしまう。一度信じると、何とかしたいという想いが生まれる。でもその当時の売れ筋は合成洗剤と葛藤を抱えつつも最終的には無添加せっけんを選ぶ。会社は十分の一に縮小、17年も赤字を続けるも、熱の入った講演活動を期に復活の糸口をつかむ。想いをぶつける講演で、本当に届けたい人に届けられるようになるというドラマである。

もう一方の、光生舎創業者も子どもの頃に右目を失い、いじめににもあい、養子に出され、仕事中に事故で両腕を無くすという体験の末に、口だけで字を書き新聞記者なるという精神力の持ち主です。その後に、障がい者が働ける会社をクリーニングで実現していきます。

苦しい中、上手くいかない中、両創業者の奥様はどちらも目先の事にうろたえることなく、やることをやりなさい。ダメだったら、私が何とかするからという心の持ちよう。強烈な推進力を持つ、創業者にぴったりの立ち振る舞いと感じざるをえません。

最後は、色々な豊かな体験をした創業者の姿を見ていて、おのずから後を継ぐことを決意するお二人。そのすごさを身近で見てなお、比べれれることも承知で継ぐことに構える。そして、同じことはできないが、父から学んだ経営で自分が出来る最大の役割を果たして継いでいく姿にも、お二人の意志の強さを感じています。

最期、森田氏の父から受け取った本居宣長の「好信楽」という言葉。何かを成すためには、自分がそのことを好きでなくてはいけない。そして、信念を持つこと。そして大事なことに、楽しみながら取り組むという心の余裕。挑戦に対する、素晴らしい心構えだと感じます。

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